先取り算数 鬼か蛇か

2023年中学受験、サピックスより算数先取り学習で逃げ切るぞ(の奮闘記)

最後に、そしてこれから

受験本番から1ヶ月強が過ぎてようやく受験熱が冷めてきて、改めて家族一丸となって頑張ったイベントだったなぁと感慨にふけっています。そして進学先の説明会を聞いていると、時代の違いなのか、関東と地方(僕の地元:九州)との違いなのか、多彩な教育環境でこれからの学生生活が輝いて見えます。可能性の塊である息子に嫉妬もしてしまうくらい。。進学校でありながら大学受験がゴールではないという当たり前を体現するスマートさもあり、大学で得るものよりもこの中高6年間で得るものの方がはるかに大きいものとなる予感がします。そう思うと、少々無理をしたかもしれない中学受験の3年間にも十分な見返りでしょう。

視線を手前に戻して、この3月は中学受験で犠牲にしてきたものを少しでも取り返す時間に当てたいです。遊びまわることであったり、体を鍛える、家の手伝い、受験とは違う類の本を読んだりと。とにかく自分自身で選んで行動して、そして4月からの新環境で新しいことを始めてほしい。ちょっと寂しいけれど、だんだんと親が出る幕は無くなり、、息子を信じて何も口出しすることが無いように、親が変わっていかなくてはならないんだろうな。。このブログも一旦ここで終わろうと思います。

ここまで読んで頂いた方、どこかで機会があるようでしたら感想を教えてもらえると嬉しいです。そして、これから中学受験に挑む方、良い受験になるよう応援します!このブログが少しでも参考になれば幸いです。(算数であれば、学習アドバイスができるかもしれません。。)

再見!

気になる数学の加熱ぶり

中学入学前のこの時期、始めが肝心とばかりに、色々と参考書を見たり塾の説明会などにも行ってみたりしました。今回は、数学への悩みというか迷いというか、ずっと抱いてるマイナスな思いを書いてみます。個人の感想で、一般論では無いです。

中高一貫校の生徒の場合、塾の方針は大きく言うと先取りとエリートコースの2軸のようです。塾からの煽り方も節操なく、だいたい中2までに中高範囲を終わらせるとか、選ばれた人に数学の特別教育をとかですが、、二言目には東大東大と唱え合ってちょっとバカバカしい。。「超エリートコース」みたいに銘打ったカリスマ講師の算数授業も見てみましたが、ただのお遊び、単なるお数字クラブですね。「こんな視点がある」みたいなことを自慢気に語ってますが、当たり前なことばかりで何にも特別なことは無いです。僕の現役時代にも、カリスマ数学者のような人が受験界に現れていて出版本を読んでもみましたが、ご自分に酔われている様子で、読んでられませんでした。数学を避けてる人(親)ほど、こうゆう話に感心しちゃうのではないかと思います。「こうすれば数学が楽しくなる」とかいう類の講義は全部胡散臭いです(ご本人は楽しいのかもしれませんが・・)。僕はこれらは数学を得意にする方法では無いと思います。数学を得意にしたいなら自分で頭と手を動かせ、という話しかないかと。騙されない、騙されない。。こういった講義に価値があるとしたら、同年代の能力の近い子が集まるとモチベーションになる、などで「自分で頭と手を動かす環境となる」というのはあるかもね。

それにしても、受験界には数学信者のなんと多いことか!将来数学者か予備校講師にでもなるのでなければ、数学が何の役に立つというんだろう? 僕の実感では、数学は「効率的に考えることの練習」という、あくまで手段の一つです。。数学の得点が高いのは、効率的に考えることができることの証明にはなるんでしょう。。塾の煽りを聞きながら、効率化を目的としてしまった人に人生はどう見えるんだろうか? 効率化の先に豊かな人生があるんだろうか?・・・とか悩んでしまいました。う〜ん、未だに謎です。

煮詰まってしまったので目先の問題に帰ると、息子はちゃんと私立の中高一貫校に行くのだから、数学の塾には行かせません。とにかく自分で学習する習慣をつけてもらうことと、数学という手段ではなく目的になるようなものを探して欲しいと願う思春期の親(それとも親の思春期?)でした。

算数から数学への準備

いよいよ4月から中学生、中学数学の準備を始めています。中学になるにあたって変わるのは、算数と数学の違いよりもまずは目標の位置かと。サピックスでは、有名中を目指すために上位15%以内に入るのが目標だったのが、これからは学校の真ん中辺り(50%)にいればいいのかなぁという気でいます。母集団に対して真ん中あたりということであれば、母集団の流れに乗っていけばいいはず。といっても安心できるわけではなく、もうちょい家庭教育は続きます。

これまで我が家では、算数を中心とした学習計画は全て親が立て、色々と餌を与えながらなんとか進めてきました。。5年生になれば自分で計画を、、6年生からは自主的に、、、6年生後半にもなれば親は見守るだけに、、、といった妄想は全て壊され、結局最後まで親が付きっきりのような形で家庭学習させてきました。中学からは本当に自主的に取り組んでもらわないとならないので、この春前にてその予行演習中です。中1のGWくらいまでに独り立ちさせたい・・

取り組む内容としては、スタディサプリ(動画が退屈ですぐ解約)やお馴染みの東京出版から「スタートダッシュ中学数学」をやらせてみたりしています。1日30分の自習時間を確保し、わからないことだけを親に聞く形式にしたいですが、息子は時間の確保もしないし、聞くこともしない。。因数分解を薄い理解でなんとなく進めようとしたりするのでペチペチやってます。自分が理解できていないことがわからないみたい・・あぁ重症。。