先取り算数 鬼か蛇か

2023年中学受験、サピックスより算数先取り学習で逃げ切るぞ(の奮闘記)

振り返り:サピックスという学校

4年生になる前、塾選びで何個か候補を挙げながらサピックスを選択しました。サピックスの特長は、関東を中心とした1学年7000人程度の圧倒的な生徒数と、テキストを中心とした均質な授業。そして、毎月のテストで学年順位が出てくるので、関東を中心とした巨大なブリッジスクールに通わせているイメージです。ここまで大きいと、もう「転塾させた方がいいのだろうか?」みたいに悩むこともなく、どう塾に適合させるかを考えることになります。つまり、「塾で成績を伸ばす」のではなく「塾の成績を伸ばすことを各家庭が考える」という形に。

受験が終わったこの時期なので言うと、息子にサピックスが合っているとは思えませんでした。特に国語なんかは、サピックスでただ虐められているのではないかと思うくらい、ブロック最後方の席で3年間耐えた息子を想像すると胸が痛くなります。。理算の日は最前列で調子に乗っている息子と、国社の日に最後列で影のようになっている息子。相談してもそっけない返答の講師。。理科・社会については、なんでこんなに?っていうくらい膨大なテキスト。とても子供が整理できるようなものでは無く、これはもう、妻の献身的な努力無しには成就し得なかったです!

算数に関しては、我が家の場合は大部分を家庭の先取り算数でこなしていたので、サピックスに行くのは演習代わりというのと、他科目で気持ちを落ち込まないための調整剤でした。算数だけで考えると、4年〜6年のカリキュラムの中でいいと思うのは4年生の夏期講習、6年生の通常授業、6年生後半の土曜特訓くらいで、、あとは要らんかったんじゃないかなぁ。。しかし、サピックスの動向は戦略を立てるにおいては欠かせない情報でした。ライバルはサピックス生と考えて、サピックステキストへの不満はアドバンテージに変えるという意識で家庭で補強しました。サピックスに潜入したスパイのような目で日々のテキストを眺めていたことを考えると、息子ではなく親の方がサピックスに合っていたのではないかと思います。。卒業、おめでとう!