先取り算数 鬼か蛇か

2023年中学受験、サピックスより算数先取り学習で逃げ切るぞ(の奮闘記)

気になる数学の加熱ぶり

中学入学前のこの時期、始めが肝心とばかりに、色々と参考書を見たり塾の説明会などにも行ってみたりしました。今回は、数学への悩みというか迷いというか、ずっと抱いてるマイナスな思いを書いてみます。個人の感想で、一般論では無いです。

中高一貫校の生徒の場合、塾の方針は大きく言うと先取りとエリートコースの2軸のようです。塾からの煽り方も節操なく、だいたい中2までに中高範囲を終わらせるとか、選ばれた人に数学の特別教育をとかですが、、二言目には東大東大と唱え合ってちょっとバカバカしい。。「超エリートコース」みたいに銘打ったカリスマ講師の算数授業も見てみましたが、ただのお遊び、単なるお数字クラブですね。「こんな視点がある」みたいなことを自慢気に語ってますが、当たり前なことばかりで何にも特別なことは無いです。僕の現役時代にも、カリスマ数学者のような人が受験界に現れていて出版本を読んでもみましたが、ご自分に酔われている様子で、読んでられませんでした。数学を避けてる人(親)ほど、こうゆう話に感心しちゃうのではないかと思います。「こうすれば数学が楽しくなる」とかいう類の講義は全部胡散臭いです(ご本人は楽しいのかもしれませんが・・)。僕はこれらは数学を得意にする方法では無いと思います。数学を得意にしたいなら自分で頭と手を動かせ、という話しかないかと。騙されない、騙されない。。こういった講義に価値があるとしたら、同年代の能力の近い子が集まるとモチベーションになる、などで「自分で頭と手を動かす環境となる」というのはあるかもね。

それにしても、受験界には数学信者のなんと多いことか!将来数学者か予備校講師にでもなるのでなければ、数学が何の役に立つというんだろう? 僕の実感では、数学は「効率的に考えることの練習」という、あくまで手段の一つです。。数学の得点が高いのは、効率的に考えることができることの証明にはなるんでしょう。。塾の煽りを聞きながら、効率化を目的としてしまった人に人生はどう見えるんだろうか? 効率化の先に豊かな人生があるんだろうか?・・・とか悩んでしまいました。う〜ん、未だに謎です。

煮詰まってしまったので目先の問題に帰ると、息子はちゃんと私立の中高一貫校に行くのだから、数学の塾には行かせません。とにかく自分で学習する習慣をつけてもらうことと、数学という手段ではなく目的になるようなものを探して欲しいと願う思春期の親(それとも親の思春期?)でした。