先取り算数 鬼か蛇か

2023年中学受験、サピックスより算数先取り学習で逃げ切るぞ(の奮闘記)

振り返り:先取りのペースと内容

受験を終え、3年間の先取り算数を振り返ってみます。我が家ではサピックスに行きながらも算数の先取り学習をしたわけですが、その一番のメリットはサピックスのペースに囚われずに家庭学習をキープできたことです。我が家の算数家庭学習時間はおおよそサピックス授業の無い日に1時間/日のペースで、時間にすると4年生の時が家庭学習時間が一番多かったです。家庭での算数独自学習で使った時間と内容は、おおよそですがこんな感じです。

・4年生:5~6時間 ー サピックス復習1時間 →4~5時間/週
 【主内容】予習シリーズ4年5年、四科のまとめ、応用自在
・5年生:4.5時間 ー サピックス復習1時間 →3.5時間/週
 【主内容】プラスワン問題集、ステップアップ演習、中学への算数
・6年前半:4時間 ー サピックス復習1時間 →3時間/週
 【主内容】弱点強化+5年生分の解き直し、実践演習、中学への算数(続)
・6年後半:3.5時間 ー サピックス復習1.5時間 ー 過去問1時間 →1時間/週
 【主内容】弱点強化、過去問分析、精度向上

家庭ではサピックスを復習としてさくっと終わらせることができるというのが先取り学習のいいところ。6年生後半はサピックスのプリント(超図形・SEプリント・KAプリント)に多めに時間を割く必要がありましたが、その他の時期のサピックス見直しは週1時間程度で十分でした。3年間通じて家庭の算数学習は特にペースを上げることなく進め、これにより、受験が近づくにつれて増やした勉強時間をそのまま他の教科に注力できたのが一番大きな成果かと思います。

多少つまづきながらも、4年生・5年生の間にガンガンと進めていったのがペースとしてうまくいったのですが、内容的には反省というかやりすぎたと思うこともあります。問題集を網羅的にやることに拘ってしまったり、購入しすぎてしまったことなど、いくつか思うことを記します。

▲応用自在と応用自在問題集:勢いで両方購入したけど、応用自在の例題だけで良かったかも
▲図形の必勝手筋:カードA〜Dのうち、A・Bまでで良かったかも。図形は弱点だったけど、カードC・Dの代わりに他の問題集をやらせる余地があった気がする。図形はサピックスの6年後半でやっていた「超図形」を5年生後半にやりたかった・・
▲中学への算数 -1年半分購入- :もっと絞れると良かった。うちの場合、5,7,9,11,12,1月号とまとめの3月号だけで良かったかも。(3月号は良問多し!成績を上げたい時期の調整に最適だと思います。)
有名進学塾の算数模試:東京出版の「必ず解きたい算数の100問」と同様に不要だった気がする。模試形式で実施する必要のある時期はあるけど、他のやり方(どこかの過去問や中学への算数3月号についている模試、サピックスが最終時期に配る過去のオープンテスト(時期がおそすぎるけど)など)で代用ができる。むしろ志望校でなくても過去問(渋渋・栄東・サレジオなど)の方が気持ちが盛り上がる。
▲「速さ」について:速さは最後まで聖光レベルとしては不安を抱えることに。。

一方、サピックス算数のペースで特筆するとしたら、とにかく平面図形の進捗が遅いということ、場合の数と立体図形は6年の後半に一気に進むということ(おそらく男子校対策)、速さは最後までレベル不足ということです。逆に言うと、平面図形と速さは家庭学習でもしっかり潰しておきたいところ。うちではサピックスから開成向けのKAプリントを個別にもらってこなしてもいましたが、「速さ」に関してはそれでも不十分だと思います。。単純に息子の苦手だったということかもしれませんが、、、サピックス教材はもちろんのこと、補足教材をこなしても、中学への算数9月号を終えても、過去問で速さの問題が丸々解けないことがあり、、完成することはあるのだろうか・・?未だ疑問だが、もしかするとある程度までやったら、数学の方程式を教えた方が早いかも?と思う今日この頃。。

受験本番:有終の限界突破

受験2日目・3日目と会社の有給休暇を取って早朝から受験の送迎を。行きの電車で試験中の注意を確認させ、会場に吸い込まれる息子を送り出した後は、学校の控室で悶々とする連日です。前ブロク記載の2日目はいい知らせが届きましたが、次のチャレンジ聖光1回目結果は如何に。。事前準備は完璧にスケジュールできたし、あとは結果を祈るだけとか、4日目への気持ちを作るだけとか、、複数の思いと感情が混ざりつつ結果発表の時となり、、、聖光学院:合格!(まじでーーー?!)控室なので声は出せないけど、妻とLINEで確認しながら、なんだか本当に泣けてきました。。。

最後のサピックス授業が終わってから受験直前まで、息子からは何やら本気モードを感じていたのは本物だったか、今までに感じたことのない頼もしさを感じる数日でした。サピックスの講師からも「初日の駒東を取った時に、本番での強さ、直前での成長を感じた」とコメントをもらいました。やはり今年の駒東は算数が超易化で、算数で得点を稼ぐのが難しく、その中で合格を取れたということは算数以外の教科もしっかりものにできているという高評価だそうです。(算数以外はあまり良くなかったという裏返しではある・・)1週間前までは過去問全敗で限界を感じていた聖光学院ではあるのですが、僕から見てもここ直前に来て息子が限界突破の成長をしたことを本当に実感。。そして、その場に立ち会えたのも本当に嬉しい。最後まで挑戦させつづけてよかったーーーそして翌日、3日目の浅野も無事合格を頂きました。不安は多々あったけど、結局蓋を開けてみれば今年の本番は5戦全勝!(注:昨年12月は除く。)まだ興奮状態にあるので、今日のところはここまでとします。見事に期待に応えてくれた息子に多謝!!

受験本番初日

受験初日、息子を早朝ゲームで釣りながら元気に早起きさせ、無事に駒場東邦の試験を受けさせることができました。もうこれだけで一山越した気分です。受験前、最後の2日くらいで微妙に息子の雰囲気が変わって、今までで一番「受験が自分ごと」になってきた気がします。問題回答を読む姿勢であったり、素直さであったり、微妙な視線から自分なりに何かを思い起こしているようなニュアンスが感じられます。最後の一週間は特に新しいことをやらなかったけど、算数は演習として冬期講習中にもらった「過去の合判テスト」を4回分やらせてみたところ、10分以上余して得点率90〜95%と非常に状態も良いようです。(時期は違うけど偏差値70超?)国語も最後の足掻きである語彙力確認もずいぶん詰め込めてます。僕の直感ですが、今まででは6年生夏が状態のピークだったところ、ここ2〜3日でピークを更新していて、何かやってくれそうな気がします。(期待も込めて)

で、初日の受験の方、いつもは試験の手応えについては無反応・無応答の息子ですが「できたかも」とポロッと漏らし。算数は20分以上時間が余って、見直しまで十分やったので満点かもとか。とはいえ、今年の駒場東邦は昨年の激ムズから一転、超易化とのことで算数だけでは判断できない、、と帯を締めながら本日の結果を確認・・・駒場東邦:合格!午後受験の世田谷学園も合格! いやいや良かった(涙;ω;)。今ちょうど2日目の聖光試験中ですが、これを伝えると1日でも早く受験を終えたい息子への影響はどうなんだろう、、おそらく2月4日まで受験は続くので、最後まで油断させないような配慮を心がけます。