先取り算数 鬼か蛇か

2023年中学受験、サピックスより算数先取り学習で逃げ切るぞ(の奮闘記)

重点対策①:平面図形

この夏の重点対策の1つである図形について。特に平面図形に関しては、5年生のころから注視している分野。この6年夏になって、ようやく息子自身が自分の得意苦手分野について口を開き始めたところ、驚くべきことに平面図形に関しては得意分野に位置づけられていました。。5年生のころに僕がどれだけ悩まされたかは忘却され、息子にとっては現時点で”周りよりもできる=得意”という意識があるようです。現時点ではいいのかもしれませんが、、、

これまでもそうですが、サピックスの図形カリキュラムに関して、僕はずっと進捗が遅くて内容が薄いという不満を持っています。内容・演習量ともに、図形の入試問題に対応するためには不十分な気がしてならないです。これまで年間カリキュラムを睨みながらずっと悶々としてきましたが、この夏のテキストを見て、息子の習得スピードだと、サピックスに合わせた進捗では手遅れになる可能性を確信に近く感じています。図形はセンスだとか言われることもあるけど、もし大凡の塾がサピックスと同等程度の進捗・内容であるならば、センスのいい子だけが図形で点を稼げるという都市伝説にも頷けます。専門家のコラムなどをみても、意外と図形に対するある種諦めのような意見が散見されます。

僕の感覚では、図形は詰将棋に似ていて、「どのような持ち駒(手段)があるか」と「詰み(答えを出す)には何が必要か」の2ベクトルを繋ぎ合わせるもので、図形センスは持ち駒(手段)をどれだけ増強できるか、に依存するものです。これを突き詰めていくと、解法よりも詰みの形(:答え)が先に浮かび上がり、その答えの証明(:解き方)は後から駒(:手段)を当て込むような感覚にもなってきます。これができるとできないでは回答スピードに雲泥の差が出てくるし、正解・不正解の精度にも大きく影響します。一歩譲って図形はセンスだとして、僕はセンスを磨くために持ち駒(手段)を増やす演習方法があるし、やっておくべきだと思います。やり方は様々でしょうが、うちの場合は「図形の必勝手筋」を地道に繰り返し実施しており、今時点での感触として、そこそこベターな演習方法かなぁと考えています。(息子は「解説が無いので頭に入らない」とか言うこともあります。一理ありますが、自分なりのイメージでシンプルに頭にインプットすることの方が大切なので、僕の忍耐で繰り返し続けてます。)少なくとも息子にとって、我が家で全分野実施してきた応用自在→プラスワン問題集→中学への算数[中数]の間には、図形に関してはそれぞれ大きな溝があり、この溝を「図形の必勝手筋」で埋めています。この7月に「図形の必勝手筋」のCカードの半分くらいをクリアしたところで、今まで歯が立たなかった中数の日々の演習の一部(3月号を使用)に当たらせたところ、なんとか食らいつくことができるようになってきた感じです。ちなみに時間はめっちゃかかります。他分野の3倍くらい。。(これが専門家が諦める理由かもしれないです。諸刃の剣なのか??)

僕から見て図形が苦手な息子を、受験までに納得のいくレベルまで持っていくことができるか。。もし成功すれば、大きな武器になること間違い無し! そしておそらく、中学・高校の数学にもそのまま役立つ武器になるはずです。大学以降は活用先がないですが・・